失敗しないクリスマスライトの選び方


●日本の電飾の大半が中国製

クリスマス時期になると町並みだけでなく、個人のご家庭でもイルミネーションが大流行ですが、実は日本(世界)の電飾の95%以上が中国から輸入されたものです。
今や中国はツリーだけでなく、電飾も世界一の輸出国になりました。日本も50年近く前には世界一の輸出量を誇っていましたが、やがて、台湾が1位となり、その後中国へと変わっていったのです。
しかしながら、現在の白熱球タイプの電飾は日本が50年近く前に使用していた規格とほとんど同じです。現在の技術はICをつけて、点滅変化をさせるという以外は根本的に50年近い前と変わっていません。

※現在はLED(発光ダイオード)を使用した電飾がほとんどです。
LEDの電飾は優れもので、耐久性、 省電力ともに抜群の性能を誇ります。
ただ、価格が高いのがネックとなっています。

50年近く前のクリスマスライト

 



●クリスマスライトの「球切れ」



クリスマスライトを買ってきて、苦労して飾り付けをした後、「さあ、点灯だ!」とスイッチを入れると半分しか点灯しない、あるいはところどころに点灯していない球がある、または点滅しない、といったことは珍しいことではありません。残念ながら、日本で市販されているクリスマスライトはそれほど「不安定」な商品なのです。
現在、クリスマスライトは基本的に家電のような「保証書」というものがありません。不良品が出てもその年のクリスマス前までにお店に申し出れば、交換してもらえるものの、次の年になると交換してもらえるお店はほとんどありません。また、不良品に気づくのが遅れて、12月に入ってから交換しに行くと、すでに売り切れで同じものがなかったり、翌年のクリスマスには新しいバージョンに変わっていて、前のバージョンのものは廃止になっているケースもあります。また、屋外でご使用の方で、クリスマスが終わってもライトを取り外さない方は、夏場の熱や雨風で、さらに寿命が短くなると考えられます。このことから、クリスマスライトは「家電」と考えるより、「消耗品」と割り切るほうがよいのかもしれません。
でも、最低限こういったトラブルを防ぐ手立てはあります。

 


 

ライトを買ったら必ずやろう、チェック事項

1.ライトを買う前に必ずチェック!

  • 白熱球の場合は、予備球(替え球)があるかどうか必ず確認しましょう。通常は2〜3個の予備球があります。(ただし、LEDライトは予備球がないものがほとんどです。)

  • 販売店でライトの「球切れ」がないかどうか、確認してもらいましょう。

  • 白熱球の場合は、雑音防止器付きのライトにしましょう。(箱に明記してあります。)

  • コードの色がツリーと似た色かどうか、確認しましょう。
    (間違ってもホワイトツリーにグリーンコードのライトを買わない。)

  • 「MADE IN USA」の商品は品質の良い商品が多い反面、日本の規格と違うため、思わぬ事故が発生しないともかぎりません。日本向けの規格に合わせて輸出されたものを購入しましょう。(箱に英語しか記載されていないものは要注意!)

2.ライトを買った後、必ずチェック!

  • 絶対に箱から出さないで、そのままコンセントだけ箱からだして点灯チェックしましょう。理由は箱から出してしまうと、どこが球切れなのか分かりづらくなるのと、出した後、不良が見つかってもお店で交換してもらえない場合があるからです。球切れや不点滅を発見したらすぐにお店で交換してもらいましょう。(遅くなると商品が売り切れて、同じ物がなくなる恐れがあります。)

  • 点灯チェックが終わり、箱から出すときは、丁寧に取り出しましょう。たまにコードを引っ張って無理やり、むしりとる方がおられるようですので、絶対にやめてください。

    ※チェック事項とは違いますが、ツリーを飾る場合、必ずライトから飾りましょう。オーナメントを飾ってからライトを巻くと悲惨なことになります。

クリスマスライト

 


 

●屋外用ライトについて

樹木に飾ったライト

三年間もてばよし


よく町の街路樹などに見られるイルミネーションの多くは、市や町が管理していて、非常に値段が高く、大変な経費がかかっています。また、「常点型」(点滅しないもの)が多く見られます。これは「点滅型」のライトより、耐久性があるためです。
個人で飾られる場合でも、少しでも長持ちさせたいと思われている方も多いはず。
そこで、屋外用ライトを長持ちさせるコツをお話します。

1.「常点型ライト」は「点滅型ライト」の約2倍の耐久性がありますので、長持ちさせようと思う人はできるだけ点灯モードを「常点」にしましょう。

2.コンセント部分やコントローラー部分は防水加工していないので、ビニールテープなどでしっかり巻きつけましょう。屋外用コンセントがあれば、ぜひそれを使ってください。(ホームセンター等で、防雨用のコンセントカバーを販売しているところもあるようです。)

3.大変面倒ですが、シーズンが終われば片付けましょう。特に夏場の直射日光や雨風はライトの寿命を縮めます。取り外すときは無理に引っ張らないで、丁寧に片付けてください。

4.基本的にライトの寿命は点灯時間と大きな関係がありますので、時間を決めて消す習慣をつけましょう。(日々の積み重ねでかなり寿命が変わります。タイマーなどをつける手もあります。)

5.連結式の電球の場合、決められたセット数以上はつながないようにしましょう。


以上のことに注意しても、屋外で使用される場合、寿命は3年程度と考えてください。 うまくいけば、5年以上もつかもしれませんが。

 

話は少し変わりますが、クリスマスツリーにライトを上手に飾る方法は、弊社の「上手なクリスマスツリーの飾り方」の最終ページに記載しておりますが、少し補足しておきます。この中で、「電球の球の部分を外側にして、コードの部分を内側(奥の方)に隠すように飾る」という記述があります。実際のところ、コードを隠すように飾るのは大変な作業です。要は電球の球の部分をできるだけ外側に向けてやるだけで、まるで球数をふやしたような効果があるということです。もうひとつ、弊社の「ツリーの高さとライトの球数の関係」の中で、記述しております球数はあくまで、標準的な数で皆様に過度の負担を強いることのないように配慮したものです。
「ライトがまぶしくていやだ!」という人以外は多ければ多いほど実際はきれいなものです。

 

 

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このコンテンツは弊社が2000年8月より掲載し、随時更新しております。
※最新更新日:2018年7月